“帝国”で走り抜いた
父の背を追い、
念願の大型運転手に
“帝国”で走り抜いた
父の背を追い、
念願の大型運転手に
私の父は弊社の長距離運転手でした。大阪・名古屋・東京まで、同僚とペアを組んで24時間トラックを走らせる仕事。幼いころから「いつか自分も乗るんだ」と、憧れやライバル心を抱くようになり、21歳で大型免許を取得。“帝国”のドライバーを目指し、社員採用のタイミングを待ち続けました。
まずは作業員として入社し倉庫業務を学んだ後、念願の運転手へ転籍。全長9.5mある12tトラックのハンドルを握り、大豆や菜種などの乾燥穀類を南九州の飼料工場に届けます。
段取りは前倒しが信条。
代替案を準備し正確な作業で
信頼に応える
毎朝運転席に座ると計器パネルに手を置き、他界した父に「安全を守ってくれよ」と心の中で話しかけます。私の信条は、常に前倒しで仕事の段取りを考えること。渋滞や通行止めも想定し、代替案を準備。燃費も考え、時間に正確な作業を心掛けています。
取引先の工場で「禱さんなら安心だ。任せたよ」と言われることが誇りです。毎回作業を終えると荷台内部に入り、わずかでも残留物がないか確認を怠りません。取引先との信頼関係は、小さな努力を積み上げることで築かれる、と経験から学びました。
人間関係はフラット。
蓄積されたノウハウを
後輩に惜しみなく伝授
職場は20代から60代まで17人の運転手が在籍します。入社すると、先輩の車両に同乗して道順や納入先での作業を覚えます。みな気軽に話ができる仲間で、人間関係はとてもフラット。物流に関して実績が蓄積されているため、やる気があれば仕事を短時間で覚えることができます。
別工場へ向かった後輩社員から、現場で起きた困りごとの相談電話もよく入ります。狭い道路で大型車同士がすれ違う際は細かなハンドルテクニックが必要で、自分が身に着けたスキルは惜しみなく伝えるよう心掛けています。
どんな作業もこなす先輩社員が目標。プロの仕事ぶりを極めたい
職場のみんなが「神様」と慕う先輩がいます。サイドミラーを見ながらフルトレーラーを後進させ、狙った場所にスパッと着ける高い技術を持ち、工場内の作業もスマートにこなします。まさにプロの仕事ぶり。いつかそのスキルを学び、受け継ぎたいと思っています。けん引免許も取得したいですね。
弊社はコロナ禍でも貨物量が落ちず、収入が安定していました。体を動かすこと、運転が好きな人に向く将来性のある仕事だと思います。